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幡随院、男のプライド





2011年5月14日(土) 11:00
團菊祭五月大歌舞伎 昼の部
大阪松竹座

昼は幡随院を観るだけの部。他は眠たい。
團十郎さんのどっしり感には。観入ってしまう。



去年の祭は江戸前がToo Muchやったけど、
今年は少しあっさりと微妙なバランス。

今回は、おけぴでゲットの3等席の1列目正面。
女暫での左團次さん、いなせさがいい。
汐汲で藤十郎さん・翫雀さん親子で男女の恋話をするんは照れる。
3幕目の極付幡随長兵衛で、ようやく團菊登場。
なんで幡随院は水野んとこでやられるの、わかってて行くのか?
江戸の任侠?
プライド、気概やねんね。
でも東京の銭湯やサウナでみかけるやくざの方々の口調は、
ちょっとがっくし。いなせ感がなくて、軽い。
ところで幡随院では、尾上菊三呂さんがきれい。
玉三郎さん的なきれいさ。

幡随院の男気
 「行かないで」と嘆く女房やわが子、子分達、
 そして、急を聞いて駆け付けた唐犬らの説得にも耳を貸さず
 「武家と町家に日頃から遺恨重なる旗本の、
  白柄組に引けをとっちゃあ、この江戸中の達師の恥、
  人は一代、名は末代」
 と自身と仲間の名誉を守るため、
 唐犬に後を託し涙をこらえて長兵衛一人水野の屋敷に向かう。
 浴衣一つになった長兵衛は家臣たちや水野に襲われる。
 「いかにも命は差し上げましょう。
  兄弟分や子分の者が止めるを聞かず唯一人、
  向かいに応じて山の手へ流れる水も遡る水野の屋敷へでてきたは、
  元より命は捨てる覚悟、百年生きるも水子で死ぬも、
  持って生まれたその身の定業、
  卑怯未練に人手を借りずこなたが初手からくれろと言やあ、
  名に負う幕府のお旗本八千石の知行取り、
  相手に取って不足はねえから、綺麗に命を上げまする。
  殺されるのを合点で来るのは
  これまで町奴で、男を売った長兵衛が命惜しむと言われては、
  末代までの名折れゆえ、熨斗を付けて進ぜるから、
  度胸の据わったこの胸をすっぱりと突かっせえ」
 との名セリフを吐いた長兵衛は、見事に水野の槍を胸に受ける。
 そこへ長兵衛の子分が棺桶を持ってきたとの知らせ。
 その潔さに流石の水野も「殺すには惜しきものだなあ」と感心し、
 とどめを刺す。
 親分の仇を討つため町奴は白柄組と大乱闘となる。
 そこへ駆けつけた旗本三浦小次郎が
 水野切腹のお沙汰が下ったことを知らせ、皆は引上げる。

今回のチラシ

2008年5月、東京・歌舞伎座での團菊祭ポスター

by mamorus7 | 2011-05-14 11:00 | 芸能


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