シルクロード・アンサンブル 5

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エンチャントメント~魅惑の響き
NHKスペシャル「新シルクロード」
オリジナル・サウンドトラック


5月8日(日) ETV特集
ヨーヨー・マとシルクロード・アンサンブルの仲間たち
~対話と創造の8日間~


【シルクロード・アンサンブルの理念1】
Mentoring
~東西の音楽の融合~


世界十数カ国から集まった音楽家は43人。
ここで8日間に渡る共同生活を行います。
ハープ、チェロなど西洋楽器のプロの音楽家、
イラン、アニメニアなどから来た民族楽器の演奏家、
さらに今回はメンバーの他に、
ヨーヨー・マさん自らが選んだ才能豊かな若い音楽家たちも参加しています。

ヨーヨー・マ
  「生まれ育った場所も言葉も文化も違いますが、
   ともに新しい音楽をつくりだしましょう。」



その日の夜のことです。
ヨーヨー・マさんはインドの打楽器奏者、
サンディープ・ダスさんに演奏を披露してほしいと頼みました。
複雑なリズムを刻むのは、インドの民族楽器、タブラーです。
指から自在にくり出されるリズムと音色。すべて即興演奏です。
インドの伝統音楽とクラシック音楽。
ヨーヨー・マさんは二つの音楽を結び付ける試みを考えていました。
いったい、何がはじまるのでしょうか?

ヨーヨー・マ
  「これから皆でダスの太鼓に合わせて、
   バッハの曲を演奏しようと思うんだ。
   さっきダスは16拍子のリズムを刻んでいたよね。
   ダスのさっきの演奏はあるフレーズをくりかえしながら、
   それに次々と変化をつけていたよね。
   バッハも同じような方法で作曲していたでしょ?
   あくまでも私の勝手な解釈だけど…。面白いと思わない?」

バッハの『ブランデンブルク協奏曲第3番』です。
シルクロード・アンサンブルならではの不思議な響きでした。

ヨーヨー・マさんは、
ダスさんが育ったインドの伝統音楽の世界に強い感心を抱いています。
ダスさんはインドの伝統的な打楽器、
タブラーの第一人者として世界各地で活躍しています。

ヨーヨー・マ
  「昨夜、君と演奏したバッハの曲、とても楽しかったです。
   ところでタブラーの音は、なぜ人々をひきつけると思いますか?」
サンディープ・ダス
  「この太鼓の音は、無限の可能性を秘めています。
   タブラーを真剣に学べば、どんな楽器とも共演できるし、
   あらゆるジャンルの音楽家と一緒に演奏ができます。
   インドの伝統音楽の世界では、あまりリハーサルはしませんが」
ヨーヨー・マ
  「そうだよね。いつも君はリハーサルをする必要がないものね。
   初めて会ったときのことです。
   君はニューデリーからついた直後に、
   ニューヨーク・フィルハーモニーと共演することになっていました。
   『147小節からもう一度』とある演奏家が言ったときのことを
   覚えている? 君はこう言ったんだよ。
   『すみません。私は楽譜が読めませんが、
    もう一度弾いてくれたら覚えられます。』
   そうしたら君は2回聞いただけで
   20分の曲を本当に覚えてしまいました。
   君の頭の中は驚くほど整理整頓され、
   多くの情報を受け入れられるのでしょう。
   私は君以外にこんなことが出来る人を知りません。」
サンディープ・ダス
  「私が最初にタブラーを習ったのは、子供の時、近所の先生からでした。
   その後、タブラーの第一人者の家に住み込み、指導を受けました。
   すべて口伝えで教えられました。こんな感じでした。
   その場ですぐに覚えられなければ、
   次の半年間は何も教えてもらえません。
   でもこの経験の全てがのちに役立ちました。
   今も楽譜は読めませんが、演奏を聴けば、
   全ての音を覚えることが出来ます。」

シルクロードをテーマになぜ今活動するのか?
二人の対話はその点に向かっていきました。

ヨーヨー・マ
  「私はまだインドに行ったことがありません。
   10億もの人がどのようにして暮らしているのかを知りません。
   歴史や考古学が大好きな私にとって、インドは興味深い国です。
   伝統的な文化がどのようにして生まれるのかを考察できるからです。
   どのように音楽や神話などが生まれてきたのか。
   東西交流の歴史から、私たち音楽家は学ぶべきだと思います。」
サンディープ・ダス
  「インド北部から、シルクロード周辺の国々を旅すると、
   そこにはインドとも中国とも区別がつかない雰囲気があります。
   私たちの遠い祖先が確かにつながっていることに気づきます。
   受け継ぐ文化や音楽、食べ物までもが互いに似通っています。
   現代は政治的な対立によって、
   文化の交流が妨げられるように思います。
   しかし今こそ、互いの文化を学び合い、経験を分かち合うべきです。」

ダスさんは今回、
インドの女神像を見た時に思い浮かんだメロディーを、
ヨーヨー・マさんとメンバーたちに提示しました。
そのメロディーはインドの伝統楽器、
サーランギと女性ヴォーカルによって演奏され、
そこに東西の楽器の響きが加わることで、
一つの曲に仕上げられました。
この曲は、東西の文化を音楽という世界共通の言葉で結び付けようという
シルクロード・アンサンブルの理念を具体的な形にした作品となりました。

Mohini (Enchantment)/Yo-Yo Ma;The Silk Road Ensemble

イントロダクション
シルクロードへの想い
唐の時代の中国から21世紀へ
【シルクロード・アンサンブルの理念1】
Mentoring ~東西の音楽の融合~
シルクロード・アンサンブルの理念2
Communicating ~旅をして世界の人々と交流すること~
シルクロード・アンサンブルの理念3
Creating~ 「文化の大使」となり、創造的に音楽を創りだすこと~
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by mamorus7 | 2005-05-08 23:05 | 芸能


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