仏さんの仏

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1986年
Paradise Cafe
KYOZO & BUN

10月25日(土)

15:00、吉野川斎場でおばちゃんを火葬。
おじさんは来ない…。別れがつらいようだ。
モダンな斎場で、焼き場のイメージがかわった。
この日はうちだけだったので、焼くのを2時間ほど待つ間も、
のんびりしたものだった。
控えの広間にある液晶大画面テレビからは、
なぜかサッカーのプレミアリーグの中継。
チェルシーとかマンUが焼き場には似合わない。



火葬の係りの人がゴミをつかむようなハサミで、
遺骨を分類してくれた。
仏さんの「仏」を探してくれていたそうだ。
遺骨の中に、喉仏や指仏、胸仏、頭の中の仏といった
仏さんの仏が見つかるそう。

おばちゃんは足や肩、腕、膝の骨はしっかりとあって、
指は焼くときの火力の風で吹き飛んでなかった。
でも、頭のうしろの方の骨で、
座禅をしているような姿の「仏さんの仏」があった。
「鯛の鯛」みたいなのが、人にもあったんやね。
見事に座仏のような骨が出てきた。
それに名前を書いて、骨壷に敷き詰めた
足とかの骨の上に鎮座させ、
その周りに細かい骨をうずめ、
最後は頭蓋骨をせんべいのように割って、蓋にした。
歯の骨も入れていた。

頭蓋骨は内側が柿色に焼けてた。
これは血が焼けた痕だそうだ。
脳の血管が破れて脳内出血となり、
脳と頭の間に血がひろがり、
頭蓋骨にこびりついていた様子がよくわかる。
他にも係りの人は、この仏さんは左足がどうとか、
腰がどうとか、骨を拾いながら、
お医者さんのように体の様子を教えてくれた。
丸い肩の骨を砕きながら、「骨密度が…」という係員。
いとこは「そうそう」と相槌を打っていた。
遺骨から生前の故人をしのぶ語り口、
アメリカのテレビシリーズ「ボーンズ」の徳島版か?

さっきまでからだのあったおばちゃんが、
骨だけになってしまった。
人生のはかなさ、そして残された者の「思い」が
新しい魂になっていることを感じた。
次はうちの両親のどちらか…。

でも、長いことおばちゃんに会ってなくて、
会えたらと思ったら、死顔だったのはショックやろうなぁ。

アルバムは、西岡恭蔵と岡島善文が1986年に発表したもの。
でもぼくはこのコンビを、沢田としきくんの個展の
オープニング・レセプションで知った。
まだ沢田くんがK2にいた頃やったかなぁと思っていたら、
1986年やった。
展覧会は[CARNAVAL]、東京の原宿、At Galleryだった。

※昔から、火葬されると遺骨のなかに、
 仏様が座って拝んでいるような形の骨があり、
 その骨が、故人の死んだ後の姿と
 想定する風習があったそうです。
 なかでも喉仏と指仏(10個)は、
 共に仏の形をしていることから尊いものとして
 他の焼骨とは分けられたそうです。
 指仏は、故人の形見として子供たちや縁者が
 それぞれ大切に持ち帰ったそうです。
 最近では、葬儀社の人でも知らない人が多いそうです。

※喉仏
 座禅をする仏に見える骨は、喉仏のあった位置とは無関係の、
 椎骨(いわゆる背骨 -脊椎- を形成する骨)のひとつである
 第二頸椎(軸椎)だそうです。
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by mamorus7 | 2008-10-26 00:00 | 宗教・生死


頭、いかれてる


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